2025年3月14日、メルセデス・ベンツは第3世代となる新型CLAクラスを発表しました。
新型モデルは、バッテリーEVを先行して投入し、後にハイブリッドモデルも追加される予定です。

1. エクステリア - 電動化を象徴する先進的なデザイン

新型CLAクラスのエクステリアは、電気自動車専用のデザインが特徴です。フロントフェイスには、スリーポインテッドスターが輝くグリルが採用され、未来的な印象を与えます。ヘッドランプには星型のデザインが施され、CLAの個性を強調しています。

ボディサイズはホイールベースが61mm延長され、全長も拡大。リアにはエクストラウィンドウを追加し、視界の確保とデザイン性を両立しています。

また、テールランプにもスリーポインテッドスターをモチーフにしたグラフィックが採用されました。
寸法は以下の通りです。
新型CLA | 前モデル | |
全長(mm) | 4,723 | 4,688 |
幅(mm) | 1,855 | 1,830 |
ドアミラーを含む幅(mm) | 2,021 | 1,999 |
高さ(mm) | 1,468 | 1,439 |
ホイールベース(mm) | 2,790 | 2,729 |
2. インテリア -スーパースクリーンを備えた先進空間
インテリアは、最新の「MBUXスーパースクリーン」を中心に構成されています。

運転席側に10.25インチ、中央に14インチのディスプレイが設置され、オプションで助手席にも10インチディスプレイを追加可能です。

素材にもこだわりが見られ、レーザー加工されたドアトリムや高品質な素材を使用。シンプルながらも洗練された空間が広がります。最新のMBUXシステムは第4世代となり、新たに「MB.OS(メルセデス・ベンツオペレーティングシステム)」を採用。Microsoft と Google の人工知能 (AI) を統合した世界初の車載システムで、自然で複雑な会話を実現します。メルセデスベンツの星の形をしたアバターを介した直感的な操作も魅力です。

リアシートの足元スペースはホイールベース延長により拡大され、全車にガラスルーフが標準装備。トランクにはCLA初となる電動テールゲートを採用し、利便性も向上しています。

EVモデルには101Lのフロントトランク(フランク)も備わっています。
3. モデルとスペック - パフォーマンスと環境性能を両立
発表されたモデルは「CLAエディション」で、2つのグレードが用意。EQテクノロジーを搭載したこれらのCLAは、わずか10分で最大325キロメートルの走行距離を充電できます。
- CLA 250+ with EQ Technology:
- 200kW(271馬力)のモーター搭載
- 最大792キロメートルの航続距離
- CLA 350 4MATIC with EQ Technology:
- 260kW(354馬力)の2モーターを搭載
- 2段ギアボックス付き
バッテリーは85kWhのNMCバッテリーを標準搭載し、今後は58kWhのLFPバッテリーの追加も予定されています。
4. ハイブリッドモデル - エコとパフォーマンスの融合
ハイブリッドモデルは、1.5Lの新開発エンジンに20kWの内蔵電気モーターを組み合わせています。大容量バッテリーにより、EV走行距離の延長を実現。電動化によりさらなる燃費効率の向上が期待されます。

デザイン面では、ラジエーターグリルの仕様がEVモデルとの主な違いとなります。クロームのメルセデスベンツのスターパターンが採用され、LEDライトガイドで縁取られることで、内燃機関らしい表情を持つのも特徴です。

5. 価格と発売時期
新型CLAクラスの価格は現時点では発表されていませんが、600万円台からの設定が予想されています。先進技術や高性能バッテリーを考慮すると、納得のいく価格帯となるでしょう。
発売時期は2025年後半が予定されており、マイルドハイブリッド版の発売は2026年と予想されます。
まとめ
新型メルセデス・ベンツCLAクラスは、電動化とデザインの融合を象徴するモデルです。環境意識の高いユーザーや最新テクノロジーに興味を持つ方に最適な一台となるでしょう。